【1月6日 AFP】ブラジル北東部セアラ(Ceara)州フォルタレザ(Fortaleza)で激化する犯罪組織による銀行やバス、店舗などへの襲撃を受け、セルジオ・モロ(Sergio Moro)新法相は5日、軍に特別出動を命じ、市内外に政府軍兵士の配備が始まった。

 フォルタレザでは先週だけでも犯罪組織による襲撃が数十件も発生。住民は恐怖から外に出られず、大通りは閑散としている。ブラジルのテレビが放映した防犯カメラ映像には、犯罪組織のメンバーらがガソリンスタンドに放火する様子が捉えられている。

 襲撃との関連でこれまでに約50人が逮捕されたが、モロ法相はセアラ州警察が犯罪組織の暴動行為取り締まりに苦戦していると判断し、軍に出動を命じた。国営通信アジェンシア・ブラジル(Agencia Brasil)によると、ギリェルミ・テオフィロ(Guilherme Teophilo)国家公安長官は、6日までにフォルタレザ市を含む州内の複数都市に兵士300人を配備し巡回にあたらせると述べた。
 
 犯罪組織襲撃への軍介入は、1日に就任したばかりのジャイル・ボウソナロ(Jair Bolsonaro)新大統領(63)の厳しい法と秩序の維持政策にとって、最初の試金石となる。

 セアラ州では互いに敵対する3つの主要犯罪組織「州都第一コマンド(PCC)」「コマンド・ベルメーリョ(CV)」「州守備部隊(GDE)」が存在するが、ニュースサイト「G1」が治安当局の情報として伝えたところによると、このうちPCCとCVが政府軍への反撃に専念するため「不可侵」協定を結んだという。

 犯罪組織の襲撃が相次ぐきっかけとなった要因については調査が進められているが、メディアが報じた情報機関報告書は、州刑務所が新たに規則を厳格化したことに犯罪組織が反発しているとしている。新規則には、携帯電話の電波遮断や、犯罪組織ごとに受刑者を分けていた政策の廃止などが含まれているという。

(c)AFP/Marc BURLEIGH