【12月28日 東方新報】衛星測位システム「北斗」の冉承其報道官は27日、「『北斗3号(Beidou3)』の基本システムが完成し、全世界へのサービスを始めた。『北斗』のサービス範囲が地域からグローバル展開へ突入した」と発表した。中国国際放送局(CRI)が報じた。

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「北斗」は、中国が独自開発して運営しているもので、世界の他の衛星測位システムと共通運用が可能なグローバル衛星測位システムだ。1990年代から研究開発を始め、1号から3号までを揃え、中国の特色ある衛星測位システム構築への道を作り上げた。

 今回のグローバルサービス開始は、「北斗」システムの整備への大きな一歩で、さらなる発展へのスタートラインでもある。冉報道官によると、2020年までに「北斗3号」11基と「北斗2号」1基を打ち上げてシステムを全面整備し、性能をさらに引き上げていき、2035年には「北斗」を軸に、より広範囲で融合性のあるスマートな総合測位システムを造り上げるとしている。(c)東方新報/AFPBB News