【12月20日 AFP】18クラブW杯(2018 FIFA Club World Cup)は19日、アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビで準決勝が行われ、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)が11分間でハットトリックを記録したレアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)が、鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)に3-1で勝利し、決勝進出を決めた。

 ベイルが44分、53分、55分にそれぞれゴールを決めたレアルは、3年連続となる歴代最多通算4度目の戴冠が目前に迫った。レアルは優勝回数3回でFCバルセロナ(FC Barcelona)と並んでいるが、仮に開催国王者アル・アイン(Al Ain FC)との決勝に勝利することができなければ、大きな驚きとなるだろう。

 ベイルは足首に問題を抱えていたため、1-0で勝利した先週末のラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)戦を欠場していたが、この日は圧倒的なパフォーマンスを披露。異なる三つのクラブW杯で得点を記録した3人目の選手となり、11分でのハットトリック達成は大会史上最速となった。

 レアルのサンティアゴ・ソラーリ(Santiago Solari)監督は、今季の成績を21試合出場10得点としたウェールズ代表FWについて「きょうのベイルはまさに主役だった。脚光を浴び、観客からの注目を集め、ゴールを決めた」とコメントしている。「ベイルは、自分がどんな選手で何ができるのかを証明した。だからこの後は休ませ、土曜日(22日)にまたゴールを決めてもらう」

 また、この勝利はソラーリ監督を安堵(あんど)させるだろう。マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)から解任されたジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が、レアルに復帰するのではないかとする臆測が絶えない中、タイミング悪く、最近のチームのパフォーマンスはいまひとつだった。

 ソラーリ監督は「この決勝は、長く共にプレーし、ファンに大きな喜びを与えてきたチームへのご褒美だと考えている」と話している。

 一方、先月にAFCチャンピオンズリーグ2018(AFC Champions League 2018)を制し、今大会の出場権を手にしたJリーグ1部(J1)の鹿島は、序盤に活気あるプレーを見せ、終盤には土居聖真(Shoma Doi)が1点を返したが、力の差は歴然だった。(c)AFP