【12月17日 AFP】18-19スペイン1部リーグは16日、第16節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は最近好調のリオネル・メッシ(Lionel Messi)がハットトリックを決め、レバンテ(Levante)を5-0で下してリーグ首位を守った。

 バルセロナは、11日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦で温存した主力をフレッシュな状態で投入。昨シーズンは4-5の敗戦を喫し、残り2試合で無敗優勝の夢を打ち砕かれていた場所で5ゴール無失点の完勝を収め、リーグ3連勝を飾った。

 前節のRCDエスパニョール(RCD Espanyol)とのダービーでも直接FKを2本決めていたメッシは、この日はリーグ戦31回目のハットトリックを達成して今季公式戦のゴール数を20に伸ばしただけでなく、ルイス・スアレス(Luis Suarez)の先制点、ジェラール・ピケ(Gerard Pique)の5点目をアシストする大車輪の活躍を見せた。

 試合開始時点で、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)とセビージャFC(Sevilla FC)に勝ち点で並ばれていたバルセロナだが、これで両チームと勝ち点3差の首位を守っている。

 エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は「最初は難しかった。相手は厳しく来たし、枠に救われたシュートもあった」「ここで勝ててうれしい。去年はシーズン無敗でここへ乗り込み、5点を取られていたから、レバンテが危険な相手だということは分かっていたし、あれは忘れたい試合だった」とコメントした。

 バルセロナは35分、メッシがドリブルで相手守備陣を切り裂き、パスを受けたスアレスがボレーシュートを決めて先制した。直後に同点のピンチを迎えたが、ホセ・ルイス・モラレス(Jose Luis Morales)のシュートが大きく枠を外れて事なきを得ると、ハーフタイム直前にメッシがドリブル突破から低い弾道のシュートで追加点を挙げたことが、試合の行方を決定づけた。

 メッシは後半開始直後の47分にも、ジョルディ・アルバ(Jordi Alba)の折り返しから自身2点目を決め、60分にはアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)の流し込むだけという横パスに合わせてハットトリックを達成した。相手に退場者が出た後の88分には、オーバーラップしたCBのピケがメッシのパスをもらい、冷静に相手DFをかわしてから5点目を流し込んだ。

 今月初旬に発表されたバロンドール(Ballon d’Or)の投票で5位に終わったメッシは、それ以後のリーグ戦2試合で5ゴールを決めている。

 セビージャも同日のジローナ(Girona FC)戦で2-0の勝利を収め、2位を守った。エベル・バネガ(Ever Banega)とパブロ・サラビア(Pablo Sarabia)の後半のゴールで勝利したセビージャは、2-4で敗れた10月のバルセロナ戦以来、リーグ7試合無敗を維持している。(c)AFP