【12月4日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級元王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)は3日、王者デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)は自分との再戦を「何としても」阻止しにくるだろうとの認識を示した。

 1日に米ロサンゼルスのステープルズ・センター(Staples Center)で行われた注目のファイトは、12回引き分けの判定に終わり、ワイルダーがタイトル防衛に成功した。この結果、同選手は同級統一の夢をかなえるべく、フューリーの同胞でWBA・IBF・WBOのヘビー級タイトルを持つアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua)への挑戦権も守った。

 ワイルダーは試合後、ジョシュアとの王座統一戦を望んでいるとしながらも、フューリーとのリマッチとジョシュア戦のどちらでも構わないと話していた。しかし、フューリーは、ワイルダーが自分との試合を避ける可能性があるとして、英テレビ局ITVに対して、「あいつはランニングシューズを取り出して、何としても俺から逃げ回るという悪い予感がしている」とコメントした。

「俺はさらに、どんどんどんどん強くなっている。やつらを全員倒せる自信はあるが、それには試合が必要だ。英国のボクシング史上最大のファイトをもたらせるのは、俺とジョシュアだ」「それを実現させようじゃないか。英国がそれを望んでいるし、俺も周囲もそうだ。望んでいないのは、向こう(ワイルダー)陣営だけだろう」

 一方、ワイルダーのトレーナーを務めるジェイ・ディーズ(Jay Deas)氏は英BBCラジオ(BBC radio)に対して、ジョシュアと対決する前に再びフューリーを迎え撃つことに前向きな姿勢を示し、「人々が再戦を見たいのであれば、われわれとしては大いに望むところだ。両者とも素晴らしいファイトをした」と述べた。

「私個人としての意見を求められるのであれば、まずフューリー戦を行いたい。それはやりかけた仕事だからだ」「金銭的に見合うのであれば、ぜひとも英国でやりたい。デオンテイは遠征を嫌がったことは一度もない。そのことについては全く問題ない」(c)AFP