【11月28日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が28日、開会式まであと600日余りとなった2020年東京五輪の準備状況について、進捗(しんちょく)状況は記憶にある限り歴代最高だと話した。

 各国オリンピック委員会連合(ANOC)総会の場で、世界206の国と地域の五輪委員会代表に向けて語ったバッハ会長は、過去の五輪では準備で「残念な」出来事があったと話しつつ、東京について「2年前の段階で、これほど準備が進んでいた開催都市は記憶にない」とたたえた。

 会場の建設はおおむねスケジュール通りに進んでおり、日本は長所である迅速な仕事ぶりをしっかり証明した形となった。バッハ会長は、「運営という視点でも、盛り上がりという視点でも、雰囲気という視点でも、素晴らしい五輪になること」を期待しているとも話した。

 一方で、東京大会では真夏の酷暑がマラソンや競歩といった種目に与える影響が懸念されている。

 組織委員会と東京都、政府で負担を分け合うという開催費用についても、具体的な総額はまだはっきりしない部分が残っている。最新の発表では、費用は1兆3500億円とされていて、12月には新たな試算が発表される見込みとなっている。(c)AFP