【11月21日 AFP】サッカー国際親善試合が20日、各地で行われ、世界王者のフランスはウルグアイに1-0で勝利し、年内最後の試合を白星で締めくくったが、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が肩を負傷し途中交代した。一方、ブラジルも1-0でカメルーンに勝利したが、この試合でネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が脚を痛めている。

 パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は、28日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)で本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes)にリバプール(Liverpool FC)を迎えることになっており、両選手を抱えるPSGのトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督にとっては大きな痛手となった。

 19日の試合で後半アディショナルタイムのビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)のゴールでオランダがドイツと引き分けたことにより、UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)で準決勝進出を逃したフランスは、52分にオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)がPKで決勝点を挙げ、W杯ロシア大会(2018 World Cup)準々決勝の再戦をものにした。

 フランスを率いるディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、「先日(オランダに)負けたことで(ネーションズリーグの)準決勝に進めなかったが、ポジティブな雰囲気で終わらせることが重要だった」とコメントしている。

 エムバペは、相手GKマルティン・カンパーニャ(Martin Campana)と接触し転倒した際に、肩を強打して負傷。その後もプレー続行を試みたが、すぐさまベンチに交代を申し出てフロリアン・トヴァン(Florian Thauvin)と代わった。

 ハーフタイムにデシャン監督は、エムバペのけがについて「彼は肩を痛めている。転倒の仕方が良くなかった。メディカルスタッフによる治療を受けてみなければ分からないが、重傷でないことを願っている」と話した。

 一方、英ミルトンキーンズ(Milton Keynes)で行われたブラジルとカメルーンの親善試合開始8分にネイマールがそけい部を痛めて交代すると、最多入場者記録となったスタジアムMK(Stadium MK)のファンからはブーイングが起きた。前半終了間際にブラジルは、ネイマールに代わり投入されたリシャルリソン(Richarlison)が頭でこの試合唯一の得点をマーク。リシャルリソンは代表出場6試合で3得点を挙げている。

 W杯ロシア大会でネイマールは、相手選手と接触した際の大げさな演技により批判を集めており、この試合でピッチにうずくまったシーンでは歓声とブーイングが同時に巻き起こった。結局ネイマールはインパクトを残すことなくピッチを去ったが、スタンドからは同情する声はほとんど上がらなかった。

 開始直後に治療を受けたネイマールは、いったんは試合に戻ったものの、その直後に右足でカーブをかけたシュートがゴールの枠を大きく外れるとピッチに崩れ落ちて交代となった。

 しかしながらブラジルのチームドクターは、ネイマールは重傷ではないと明かしている。

 ロドリゴ・ラスマール(Rodrigo Lasmar)医師は記者団に対し「ネイマールは違和感を覚えた。診察、検査に多少の時間はかかるが、基本的には重傷ではない」とコメントしている。(c)AFP