【11月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグのフラム(Fulham)は14日、残留を目指すべくスラビサ・ヨカノビッチ(Slavisa Jokanovic)監督を解任し、後任としてクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)氏を新監督として迎えたと発表した。

 セルビア出身で50歳のヨカノビッチ監督は今年5月、イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)に所属していたフラムをプレミアリーグに昇格させたが、今季はトップリーグへの適応に苦しんでいた。

 フラムは12節を終え1勝しか挙げられておらず、勝ち点5で最下位に沈んでいる。

 レスター・シティ(Leicester City)を率い、2016年におとぎ話のようなリーグ優勝をもたらしたことで知られるラニエリ監督は、昨季フランス・リーグ1のナント(FC Nantes)で指揮官を務めていたが、リーグ戦の1試合を残し退任が決定しており、無所属の状態が続いていた。

 ラニエリ監督は、フラムのシャヒード・カーン(Shahid Khan)会長から「複数年」の契約を提示された。

 ラニエリ監督はクラブの公式ウェブサイトで「伝統と歴史を持った素晴らしいクラブであるフラムを率いる誘いと機会をカーン氏から与えてもらい、誇りに思う」と述べている。

「フラムでの目標が、単なるプレミアリーグの残留であっては決してならない。われわれは相手にとって常に難しい存在でなければならないし、成功を期待すべきだ」

 イタリア人のラニエリ監督は、これまでナポリ(SSC Napoli)やフィオレンティーナ(Fiorentina)、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)、チェルシー(Chelsea)、バレンシア(Valencia CF)、ユベントス(Juventus)、ASローマ(AS Roma)、インテル(Inter Milan)、ギリシャ代表を率いるなど、さまざまなチームを渡り歩いてきた。

 しかし、親しみやすい67歳のラニエリ監督にとってのキャリア最大の成功は、2年前にレスターで成し遂げたリーグ優勝のままだ。

 ラニエリ監督は24日、本拠地クレイヴン・ コテージ(Craven Cottage)で行われるサウサンプトン(Southampton FC)との試合で初陣を迎える。

 フラムはその後、ラニエリ監督がかつて率いたチェルシーとレスターと立て続けに対戦する。(c)AFP