【11月12日 東方新報】中国国際放送局(CRI)によると、「The Future Is Here(未来はここにある)」は、約40件の特許技術が融合した世界初の「空飛ぶ車」エアロモービル(Aeromobil)が第1回中国国際輸入博覧会への出展で掲げたスローガンだ。

 今回の輸入博では、世界の100を超える新技術や新製品が発表された。各国の研究機関やメーカーが、この輸入博をそれぞれの核心的な技術や製品を「お披露目」する場に選んだのは、中国の市場が巨大であるということの他に、中国の長年にわたる知的財産権保護の努力と成果による。

 人類は現在、第4次産業革命を迎えており、知的財産権保護と革新との間の関係はますます密接になっている。知的財産権を保護することは革新を保護することだ。革新の力が強い国は、必然的に知的財産権を保護する力が大きい。

 中国は現在、世界知的所有権機関(WIPO)の2018年版の「技術革新力ランキング」で上位20位に入り、革新は中国の高質な発展の主要な原動力となっている。虹橋国際経済貿易フォーラムに出席したビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は、「世界的な影響力において、中国の多くの革新による成果は、中国自身の発展に寄与するだけではなく、世界の力にもなる」と述べた。

 中国はほぼすべての知的財産権関連の国際条約に加入し、商標登録の出願件数は16年連続で世界一であり、発明特許の出願件数は7年連続で世界一だ。中国は近年、知的財産権を専門に扱う裁判所と法廷を設立し、今年は国家知的財産権局を改編し、司法面から革新精神の保障を強化した。

 中国国際輸入博覧局の紹介によると、輸入博は出展企業と知的財産権保護条項について取り決め、出展企業に知的財産権保護案を制定するよう促している。主催者側はさらに知的財産権保護・商事紛争処理サービスセンターを設置し、出展企業とバイヤーに中国での知的財産権保護の申請や獲得のためのガイドを提供している。こうした措置は、輸入博に良好な出展環境を創出し、中国が知的財産権の保護に積極的であることを示す一つの例となっている。

 また、輸入博唯一の知的財産権フォーラムとして6日に開催された「グローバル知的財産権保護とイノベーション発展大会」には、国際機関と20余りの国・地域の政府関係者や専門家、学者、代表者が集い、「知的財産権の保護と革新の発展が世界一流のビジネス環境を作る」というテーマをめぐり議論と提案を行った。中国が国際的な知的財産権保護の分野で責任を引き受けることを示すこととなった。(c)東方新報/AFPBB News