【11月12日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)は11日、初日が行われ、大会第4シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)は6-3、7-6(12-10)で第6シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を下し、見事な大会デビューを飾った。

 これがシーズン最終戦初出場のアンダーソンは、ティエムに対して全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)でストレート負けを喫するなど直近2連敗中ながら、通算戦績では6勝2敗とリードしてこの一戦に臨んだ。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)ファイナリストのアンダーソンは、序盤の攻防を支配して第4ゲームでブレークに成功すると、このまま第1セットを奪って幸先よく足場を固めた。

 第2セットに入ると、ティエムがサービスの確率を急激に高めるなどレベルを上げ、より攻撃的なプレーをしているようにみえたが、アンダーソンも踏みとどまって決着をタイブレークに持ち込んだ。

 迎えたタイブレークでは、25歳のティエムに2本のセットポイントがあったが、冷静さを保ったアンダーソンが4度目のマッチポイントをサービスエースでものにした。

 アンダーソンは試合後「少し緊張していたのは間違いない」「でもすぐに落ち着き、良いリズムをつかむことができた。サーブも良かったし、相手のサービスゲームでは数少ないチャンスをつくることもできた」と語った。

「相手はあまり高い確率でファーストサーブを入れられていなかった。良いスタートを切れたことで、きょうは全体的に助けられたと思う」

 また、今年7月には自己最高の世界ランキング5位を記録したアンダーソンは、プレッシャーのかかる状況にも以前より適応できるようになったとし、「毎回うまくいくわけではないが、きょうのようなトップ選手を相手にしたシチュエーションでも、前よりも間違いなく居心地が良くなってきたと感じている」と付け加えた。(c)AFP/John WEAVER