【11月7日 AFP】サッカーフランス・リーグ1、ASモナコ(AS Monaco)のドミトリー・リボロフレフ(Dmitry Rybolovlev)会長が、汚職に関する捜査の一環で、警察に身柄を拘束されたことが分かった。会長の弁護団が6日に発表した。

 消息筋によれば、モナコにある会長の豪華なペントハウスに警察の家宅捜索も入ったという。弁護団はこれらを認めつつ、推定無罪の原則を強調した。

 リボロフレフ会長は、2015年からスイスの美術商イブ・ブービエ(Yves Bouvier)氏との間に訴訟問題を抱えていて、法外な手数料を取って自身から最大10億ドル(約1130億円)をだまし取ったとして、ブービエ氏と英競売大手のサザビーズ(Sotheby's)の競売人を訴えていた。

 ところが、弁護士の一人が会長の主張を裏付けようと、自身の携帯電話に残っていた音声記録を提供したところ、予審判事は電話からメールも抽出するよう指示。このメールがきっかけで、会長が裁判に対して不正な影響力を行使しようとしていた疑いが浮上し、昨年から会長に対する捜査が始まっていた。(c)AFP