【10月31日 AFP】インターネット上に、少女を殺害して死体性愛と人肉食を試したいとの広告を出した米テキサス州の男が、おとり捜査官によって逮捕されていたことが分かった。フロリダ州の警察当局が30日、明らかにした。

 アレキサンダー・バーター(Alexander Barter)容疑者(21)は、ユーザーの追跡が難しい「ダークウェブ」に広告を出し「死体性愛と人肉食を試して、人の命を奪ったらどう感じるのか確かめたい」と記していた。フロリダ州ブレバード(Brevard)郡の捜査官がこの猟奇的な広告に気付き、捜査が開始された。

 捜査官は未成年の娘を差し出そうとする父親を装い、バーター容疑者に連絡を取った。バーター容疑者は捜査官の申し出に応じる際、「ごっこ遊びをするつもりはない。本当に彼女をレイプして殺し、その肉を食べるつもりだ」と警告した。

 バーター容疑者は今月19日、自分と会うためにテキサスへやって来た捜査官に、抵抗することなく逮捕された。容疑者は自分を抑えきれなくなっていたと供述し、計画を未然に防いでくれたとして警察に感謝さえ述べた。

 同郡のウェイン・アイベイ(Wayne Ivey)保安官は記者会見で「これまで目にしてきた中で、おそらく最も異常で、不快極まりない事件」と評した。

 同容疑者は犯罪の教唆や、極刑に値する殺人の共謀などの罪を問われており、有罪となった場合、終身刑が科される。(c)AFP