【10月25日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は24日、グループB第3節が各地で行われ、リオネル・メッシ(Lionel Messi)の代役を務めたラフィーニャ(Rafinha Alcantara)が先制点を挙げるなど活躍したFCバルセロナ(FC Barcelona)が、インテル(Inter Milan)に2-0で勝利した。

 メッシが3週間の離脱となり、カンプ・ノウ(Camp Nou)でのレアル・マドリード(Real Madrid)戦を28日に控える中、バルセロナにとっての疑問はスター選手でありキャプテンを務めるメッシの不在に対処できるかということだった。

 試合終盤にジョルディ・アルバ(Jordi Alba)が2点目を挙げるまでゴールを奪えず、はっきりとした答えは出なかったかもしれないが、この日バルセロナが統率の取れたパフォーマンスを披露したことで、軽やかな足取りで「エル・クラシコ(El Clasico)」に臨むことになるだろう。

 バルセロナを率いるエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、「レオ(メッシ)が不在であることを考えると、チームは成長しなければならなかった」と述べた。

 同氏はまた「全員がそのことを考えている」と話し、メッシを欠く中でルイス・スアレス(Luis Suarez)やアルトゥール(Arthur Melo)、フィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)は素晴らしいプレーを見せた。

 3試合が終了し勝ち点を9としたバルセロナはグループBの首位に立ち、この勝利により同大会での16強入りはほぼ確実なものとなった。

 骨折した右腕をつり包帯でつっていたメッシは、息子のシロ(Ciro)ちゃんとスタンドからこの試合を観戦し、試合が始まるとファンはメッシのチャントを歌っていた。

 バルベルデ監督は「どんな時でもチームとしてプレーしようとしている」と話し、以下のように続けた。

「われわれには特定のプレースタイルがあり、メッシは並外れている、ちょっとした輝きをチームにもたらしている。彼がいない時は、何らかの方法でその部分を埋め合わせなければならない」

 一方、終盤に失点を喫したトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)と2-2で引き分け、決勝トーナメント進出の望みは薄いものになった。

 30分、トビー・アルデルヴァイレルト(Toby Alderweireld)のミスを突いたイルビング・ロサノ(Hirving Lozano)がPSVに先制をもたらすも、トッテナムはルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)のシュートが相手に当たりながらゴールに吸い込まれ、同点に追い付いた。

 後半早々にはクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)のクロスボールにハリー・ケイン(Harry Kane)が頭で合わせてトッテナムが逆転に成功したが、ペナルティーエリアの外に飛び出したGKウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)がロサノに対して軽率なタックルを見せ退場処分となった。

 そして87分、PSVの主将ルーク・デ・ヨング(Luuk de Jong)が味方選手の当たり損ねのシュートのコースを変え、ロリスの代わりに出場したGKミシェル・フォルム(Michel Vorm)からゴールを奪った。

 PSVと引き分けたトッテナムは、2位インテルに勝ち点5差をつけられている。(c)AFP