【10月23日 AFP】ラグビーニュージーランド代表は、今週末に日本で行われるオーストラリア代表との定期戦シリーズ「ブレディスローカップ(Bledisloe Cup)」最終戦を全勝で締めくくり、来年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で優勝候補筆頭に名乗りを上げることを目指している。

 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表)のHOコディー・テイラー(Codie Taylor)は22日、敵地シドニーで行われた第1戦と母国のオークランドで臨んだ第2戦で連勝を飾り、シリーズ戦績2勝0敗で盤石の態勢を整えた王者が、宿敵ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)とのシリーズをスイープで終えると警告した。

 ニュージーランドは昨年、ブレディスローカップで2連勝しながらも最終戦で黒星を喫しており、テイラーは27日に横浜で行われる大一番を控え、「われわれの目標は3戦全勝だ」と宣言した。

 今季のオーストラリアは8試合で6敗を喫するなど低迷していたが、今月6日に行われた南半球4か国対抗戦のザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2018)最終節のアルゼンチン戦で45-34の大逆転勝利を飾り、マイケル・チェイカ(Michael Cheika)ヘッドコーチ(HC)の重圧を和らげた。

 チームのFWとして最前線を担うテイラーは、「これがワラビーズだ。彼らはラグビーチャンピオンシップで数試合を落としていたかもしれないが、われわれと対戦するときは奮起して勝ちにくる」と警戒。大会3連覇を目指す2019年のW杯にも言及し、「来年のW杯が日本で開催されることは認識している」「この国の文化を経験する絶好の機会だし、違う国でテストマッチができるのは、ちょっとした楽しみでもある」とコメントした。

 テイラーはまた、日本に到着した際にオールブラックスが大歓迎を受けたことについて、「歩いていると王様になった気分だ」とすると、「食事が素晴らしくて、滞在中の2週間は食べ過ぎないようにしなければ」と話した。

「だけど、昨夜からは通常通りにテストマッチモードに切り替わっている。オーストラリアはかなり調子を上げてくるだろう」「彼らと再びやり合うのが楽しみだ」

 来月3日に東京で日本代表と対戦した後、ニュージーランドはイングランド、アイルランド、イタリアと顔を合わせる欧州ツアーで5連戦を締めくくる予定となっている。(c)AFP/Alastair HIMMER