【10月7日 AFP】総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」は6日、米ラスベガスでライト級タイトルマッチが行われ、約2年ぶりの復帰戦に臨んだコナー・マクレガー(Conor McGregor、アイルランド)はハビブ・ヌルマゴメドフ(Khabib Nurmagomedov、ロシア)に一本負けを喫した。試合後には乱闘が起き、遺恨が残る一戦となった。

 王者ヌルマゴメドフは初回、1分もたたずにマクレガーからテークダウンを奪うと、最後まで主導権を譲らなかった。防戦一方となったマクレガーは、4回に強烈なリアネイキッドチョーク(裸絞め)を決められ、タップアウトした。

 するとヌルマゴメドフはホールドを解くやいなや、マクレガーのトレーニングパートナーをめがけてオクタゴンフェンスを乗り越え、乱闘が勃発。スタッフが観客席の混乱を抑えようとする中、リングに侵入してマクレガーに襲い掛かる男も飛び出し、セキュリティーに連れ出される事態となった。

 マクレガーのファンからドリンクボトルを投げつけられたり、やじを飛ばされたりしたヌルマゴメドフもセキュリティースタッフに囲まれながら、その場を後にした。その後、UFCのダナ・ホワイト(Dana White)代表は観客を刺激しかねないとして、ヌルマゴメドフにベルトを渡すのを拒否。「もし君にベルトを巻いたら、みんながオクタゴンの中に物を投げ入れ始めるだろう」と話した。

 結局、マクレガーとヌルマゴメドフの2人が会場を離れた後、リングアナウンサーがヌルマゴメドフの勝利を宣言。同選手はプロ通算戦績を27勝0敗、UFCでは11勝0敗に更新している。(c)AFP