【10月9日 CNS】近ごろ、記者は北京の白石橋南(Baishiqiaonan)、白堆子(Baiduizi)など、以前は簡単にシェア自転車を見つけることができた所が、今では見つけることが難しくなったことに気づいた。人の流れの多いエリア、北京地下鉄の駅の出口などは、運搬車両がシェア自転車を運んでくると自転車の奪い合いとなる。

 シェア自転車の減少を物語るデータがある。北京市交通委員会のデータによると、今年4月末の時点で、北京のシェア自転車の総数は約190万台に抑制されており、昨年9月に「追加禁止令」が発表される前のピーク値235万台に比べ約19%減少している。

 しかし、過度に投入することを禁止したことが、少なくなったように見える主な原因だろうか? 摩拝単車(モバイク、Mobike)の胡煒瑋(Hu Weiwei)CEOは7月、市場にはまだ約2000万台が投入・運営されていると語っている。

 主な原因はやはり、乗れる自転車が少ないためかも知れない。胡CEOは、「使用時間と走行距離が長くなれば長くなるほど、車両の消耗が進み、修理と廃棄の時が来る」という。

■壊れた自転車はどう処分するか?

 壊れた自転車を多く抱えた企業は、まだ修理をするのだろうか? モバイクは記者の質問に対し、故障車両や廃棄車両を100%回収する能力があるとしている。全ての自転車の部品の修理記録を保存しており、一つ一つの部品の寿命を遡及(そきゅう)できるので、廃棄処分すべき時が来れば必ず処分するという。

 シェア自転車大手のofoが進める「更新プラン」は、定期的に路面の自転車を整理し、同時に自転車の駆動系と制動系を修理・調整すると定めている。修理完了後、ベテラン技師が最終検査を行い、乗りやすく安全であることを確認し、サドルの下とかごの中に「補修完了」の標識をつけるとしている。

 しかし、記者が調査したところでは、都市の路傍に無秩序に捨てられた自転車は少なくなく、場所によっては「墓場」に見える。