【9月19日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2018)は18日、準々決勝の第2戦が行われ、鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)はアレシャンドレ・パト(Alexandre Pato)を擁する天津権健(Tianjin Quanjian FC、中国)を3-0で下し、2試合合計スコア5-0で準決勝に進んだ。ホームでの第1戦を2-0で終えていた鹿島にとっては、クラブ史上初の同大会4強入りとなった。

 イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)などで活躍した元ブラジル代表のパトは、試合開始直後の3分に決定機を迎えたが、シュートは鹿島のGK權純泰(Kwoun Sun-tae、クォン・スンテ)の正面を突いた。

 その10分後に鹿島は、遠藤康(Yasushi Endo)のCKにセルジーニョ(Sergio Antonio Soler de Oliveira Junior 'Serginho’)がニアで頭で合わせて先制し、準決勝進出に大きく前進した。今季はJリーグ1部(J1)で厳しい戦いを強いられている鹿島は、これまで同大会に7度出場して一度も準決勝にたどり着いたことはなかった。

 29歳のパトは20分すぎにペナルティーエリアの外からボレーを放ったが、シュートはゴールライン手前で相手DFにクリアされた。すると27分に鹿島は、安部裕葵(Hiroki Abe)が勝利を決定づける2点目をゴール隅に流し込むと、後半には土居聖真(Shoma Doi)も加点して2試合合計で5点目を挙げた。

 なお、この試合は天津の本拠地から2000キロメートル離れたマカオ(Macau)で開催されたため、パウロ・ソウザ(Paulo Sousa)監督が率いるチームはホームアドバンテージを失っていた。

 アジア・サッカー連盟(AFC)とクラブは開催地変更の経緯を説明していないが、中国メディアは天津で世界経済フォーラム(World Economic Forum)が開催されることがその理由かもしれないと報じている。

 韓国勢対決の水原三星ブルーウイングス(Suwon Samsung Bluewings)と全北現代(Jeonbuk Motors)の準々決勝第2戦は19日に行われる。準決勝で鹿島は、第1戦を3-0でものにしている水原三星と対戦する可能性が高い。(c)AFP