【9月14日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者だったウサマ・ビンラディン(Osama Bin Laden)容疑者の殺害作戦を指揮した元米軍司令官で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を「米国人に恥をかかせた」と非難していたウィリアム・マクレーブン(William McRaven)退役海軍大将が、米国防総省の諮問機関委員を辞任していたことが分かった。同省が13日、明らかにした。

 国防総省のミシェル・バルダンザ(Michelle Baldanza)報道官によると、マクレーブン氏は同省の国防イノベーション諮問委員会(Defense Innovation Board)の委員を先月20日に辞任。

 マクレーブン氏は先月16日、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に掲載された公開書簡において、トランプ氏がジョン・ブレナン(John Brennan)中央情報局(CIA)元長官の機密情報へのアクセス権を剥奪した措置について激しく非難した。

 書簡の中でマクレーブン氏は、ブレナン氏を「私が知り得る限り最高の米公務員の一人」と擁護し、自身のアクセス権も剥奪されるのであれば、それはむしろ名誉だと主張した。

 当局や官僚組織内でトランプ氏を強く批判する現役および退役軍人が少ない中、この公開書簡は広く反響を呼んだ。

 国防イノベーション諮問委員会は国防総省および国防長官に意見や助言を与える機関で、民間の技術者や科学者、専門家らが集まっている。(c)AFP