【9月13日 AFPBB News】障害のある作家たちによるグループ展「ミュージアム・オブ・トゥギャザー サーカス(MUSEUM OF TOGETHER CIRCUS)」が13日、東京の渋谷ヒカリエ(Shibuya Hikarie)で開幕した。出展作家7人による絵画や刺しゅうなどの作品が動物のような形をした棚に陳列され、サーカス小屋を思わせるにぎやかさだ。開幕に先立ち、12日に内覧会が行われた。

 同展は、多様性をテーマにした2020年開催予定の展覧会「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 2020」の幕開けイベントとしての役割もある。会場には、参加アーティストの作品を基にして制作した「顔はめパネル」など、来場者もアートを楽しめるしかけが随所にある。

 刺しゅう作品を出展した滋賀県在住の清水千秋(Chiaki Shimizu)さん(51)は、新作3点を披露。好きなアーティスト「三代目J Soul Brothers」が踊る様子を表現した作品には、約5か月間を費やした。絵筆で塗りつぶすように糸で彩色する根気のいる作業に、針で指を刺すこともしばしばあるというが、「なめれば治る」とあっけらかんと語る。来場者には、「ありがとう」と何度も声をかけていた。

 期間中は、クヌギの葉を折り紙のように使って動物を折った作品を出展している渡邊義紘(Yoshihiro Watanabe)さんによる切り絵のデモンストレーションのほか、トークショーなどが予定されている。17日まで。(c)AFPBB News