【9月4日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、フェデックス・カップ(FedEx Cup 2018)プレーオフ第2戦、デル・テクノロジーズ選手権(2018 Dell Technologies Championship)は3日、米マサチューセッツ州ノートン(Norton)のTPCボストン(TPC Boston)で最終日が行われ、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)が通算16アンダーで2週連続の優勝を飾り、米国選抜としての第42回ライダーカップ(The 42nd Ryder Cup)デビューに大きく名乗りを上げた。

 最終ラウンドで6バーディーを奪い、4アンダー「67」の好スコアで締めくったデシャンボーは、プレーオフ初戦のザ・ノーザントラスト(The Northern Trust 2018)に続いての勝利を収め、フェデックス・カップのポイント差も拡大した。

 最近の9大会で3勝目を記録したデシャンボーはまた、巨額の賞金が懸かるプレーオフで最初の2大会を制した10年ぶりの選手となり、「ファンタスティックな2週間だ。信じられないようなゴルフができている。この調子が続くことを望んでいる」と喜んだ。

「プレーが安定しているのが自分にとっては大きい。ツアーの初日から最終日まで集中することができている。それに、前週でパッティングに手応えを感じることができて、それが前進する上での成長につながっている。だから、気分もすごく乗っている。この波に乗り続けられることを願っている」

 24歳と若いデシャンボーは、メジャー最終戦の第100回全米プロゴルフ選手権(2018 PGA Championship)で予選落ちを喫し、自動選出されるライダーカップの出場選手8人からは漏れていた。しかし、今回の連勝によって今月末に仏パリの郊外で開催される欧州選抜との戦いに向けて、支度を始める可能性が高まった。

 4日には米国選抜のジム・フューリック(Jim Furyk)主将が推薦する4人のうち3人が発表されることになっており、ここにきて絶好調のデシャンボーが選出されないのは考えられない状況となっている。

 同じく主将推薦で米国選抜に選出されると予想されているフィル・ミケルソン(Phil Mickelson)も、最終日に「63」の猛チャージを見せて通算10アンダーの12位タイに入り、主将に存在感をアピール。ミケルソンと一緒にメンバー入りが期待されているタイガー・ウッズ(Tiger Woods)は、この日のスコアが「71」と振るわず、同7アンダーの24位タイでフィニッシュした。

 一方、メキシコ勢として40年ぶりのツアー優勝を目指していたアブラハム・アンセル(Abraham Ancer)は、2位に1打差の首位で迎えた最終日に「73」でスコアを落とし、首位から5打差の通算11アンダーに後退して7位タイに終わった。

 イングランドのジャスティン・ローズ(Justin Rose)が通算14アンダーで単独2位、オーストラリアのキャメロン・スミス(Cameron Smith)が同13アンダーで単独3位に入った。松山英樹(Hideki Matsuyama)は同12アンダーで4位タイに食い込んだ。(c)AFP/Bernie McGuire