【8月30日 AFP】サッカードイツ代表のヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、ドイツサッカー連盟(DFB)の内部に人種差別が存在しているというメスト・エジル(Mesut Ozil)による批判を否定した。

 9月に行われるフランス戦とペルー戦に向けた代表メンバー発表の記者会見に出席したレーブ監督は、「メストは人種差別があると主張していたが、DFBの内部で人種差別主義者による発言は一度もなかったと断言する」と述べた。

 2006年からチームを率いるレーブ監督はまた、「移民の背景を持つ選手たちはこのチームでのプレーを楽しんでいるし、それは以前からのことだ」と続けた。

 イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するエジルは先月22日、発表文で代表チームからの引退を明らかにし、人種差別的な発言があったとしてDFBのラインハルト・グリンデル(Reinhard Grindel)会長を名指しで非難した。

 レーブ監督がエジルの騒動について言及するのはこれが初めてのことである。

 指揮官は「メストが発表文を出そうとしていたことは、彼の顧問が知らせてくれた」と明かし、「選手自身からの連絡は無かった。昔はそれが一般的だったが」と続けた。

「メストはいまだに電話をかけてこないし、この2週間も彼に連絡を取ろうとしたがつながらなかった」

「個人的に会話をする機会がいつか必ず来ると思っている」「彼はこのような選択をした。それを受け入れなければならない」 (c)AFP/Ryland JAMES