【8月31日 CNS】35歳以下の若者の過半数が、老後の貯蓄に関して全く計画していない。螞蟻金融服務(アントフィナンシャル、Ant Financial%)とフィデリティ証券(Fidelity Internationnal)が共同で取りまとめた「中国養老前景調査報告」で明らかになった。

 報告によると、若者の多くは政府の公的年金で老後の資金を賄えることを期待しているが、年金制度に関する知識が極めて少ない。

 調査の対象となった97%以上の若者が、年金について、「あまり知らない」「全くわからない」と回答。また多くの若者が、「快適な老後生活を送るには180万元(約2900万円)は必要」と回答し、さらに理想的な退職年齢は57歳前後で、退職後の生活は「楽観的」「憧れ」であると答えた。

 また、「老後のためにすでに貯蓄を始めている」と答えたのは、わずか44%にとどまった。

 老後のための貯蓄を始めていないと回答した若者のうち、貯蓄を始める年齢として考えていた平均年齢は40歳だ。「理想的な退職年齢」として挙げた57歳までに、わずか17年間で老後の資産を蓄えようという考えであることがわかる。(c)CNS/JCM/AFPBB News