【8月30日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)のシアトル・サウンダーズ(Seattle Sounders)に所属する、元米国代表FWクリント・デンプシー(Clint Dempsey)が29日、15年にわたる選手キャリアに終止符を打ち、引退を表明した。

 2016年には不整脈が見つかり半年間休養していた35歳のデンプシーは、発表の中で現役生活から一線を引くのにふさわしいタイミングだと語った。

 デンプシーは「熟考の末、私と家族はいまがサッカーから離れるのに適切なタイミングだと判断した」とコメントし、以下のように続けた。

「私のキャリアを通してともに働いてくれたすべてのチームメート、指導者、サポートスタッフに感謝したい。プロ選手として成功するのがずっと夢だった。一緒に戦ってくれたことに感謝したい」

 デンプシーは米国のサッカー選手の中で最も成功した一人であり、イングランド・プレミアリーグのフラム(Fulham)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)でのプレーしたほか、MLSのニューイングランド・レボリューション(New England Revolution)にも在籍した。

 米国代表としては2004年から2017年にかけ141試合に出場し、57得点を挙げて、ランドン・ドノバン(Landon Donovan)氏とともに同国の歴代最多得点者記録を保持している。

 またデンプシーは2006年、2010年、2014年とW杯(World Cup)3大会に出場しており、米国が決勝トーナメントに進出した2014年のブラジル大会(2014 World Cup)ではキャプテンも務めた。

 プレミアリーグでは7年を過ごし、なかでもフラムで17ゴールを挙げた2011-12シーズンにはイングランド・フットボール記者協会(FWA)が選出する年間最優秀選手賞のランキングで4位に入るなど活躍した。

 フラムでの5年間でデンプシーは184試合に出場し50ゴールを記録。2012-13シーズンにはトッテナムに渡り、29試合で7得点を挙げた。

 2012年に行われたニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)戦では3ゴールを決め、イングランド1部リーグで初めてハットトリックを記録した米国人選手となった。(c)AFP