【8月22日 AFP】(更新)交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は21日、米中間選挙などを控え実施しているフェイク(偽)ニュース対策の一環として、イランとロシアとつながりのある秘密裏の偽情報拡散キャンペーンをアカウント閉鎖によって食い止めたと発表した。

 記者会見を開いたマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)によると、「活動について人々に誤解を招くアカウント群」と特定したページやグループ、アカウント計650以上を削除した。

 調査を進めているところだが、米法執行当局から一部ページのコンテンツの出所がイランや、かつてロシアの情報収集活動とつながりのあったグループだったと通知されたという。

 ザッカーバーグ氏は、削除したページやアカウントについて「2つのキャンペーンの一部とみている」と話した。

 これらのアカウントは独立系の報道機関や市民社会団体を名乗っていたが、実際には連携して活動していたという。アカウントの一部はフェイスブック傘下の写真共有サイトインスタグラム(Instagram)のもの。

 フェイスブックのサイバーセキュリティー対策部門を率いるナサニエル・グライシャー(Nathaniel Gleicher)氏によると、英国や中南米、中東、米国のユーザーが標的にされていた。

 フェイスブックは「Liberty Front Press」というページに関して、米サイバーセキュリティー会社ファイア・アイ(FireEye)から指摘を受けて調査に乗り出した。(c)AFP