【8月9日 AFP】シリア大統領府は8日、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の妻アスマ(Asma al-Assad)夫人が初期乳がんの治療を開始したと発表した。

 大統領府はソーシャルメディアの公式アカウントで行った発表で、夫妻の写真も公開。アスマ夫人はその中で、ゆったりめの服にスニーカーといういでたちで、左手に点滴を受けながら病室の椅子に腰かけ、右隣に座るアサド大統領に向かって笑顔を見せている。

 同夫人は1975年に英国で生まれ、投資銀行に勤務した経歴を持つ。進歩的な人権派を自称し、アサド政権の近代的側面を象徴する存在とみられていた。内戦開始後の数年間はほとんど公の場に姿を現すことはなかったものの、ここ2年は慈善イベントで精力的に活動してきた。

 映像は、行事や投票などに参加するアスマ夫人。2013年10月放送、2014年6月、2012年2月、2009年10月撮影。映像最後は、シリアの首都ダマスカスの病院で、アサド大統領(左)の横に座るアスマ夫人。シリア大統領府のフェイスブックページより。2018年8月8日公開。(c)AFP