【8月8日 AFP】米国が7日に一部再開した対イラン制裁について、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は7日、イランに対する「これまでで最も厳しい制裁だ」とツイッター(Twitter)に投稿し、世界各国に対してイランとビジネスをしないように警告した。

 トランプ氏は今年5月、欧米6か国とイランが2015年に結んだ歴史的な核合意からの離脱を表明。今回の制裁再開に先立って投資家離れや通貨リアルの下落を招いていた。

 7日に再開した制裁第1弾は米ドル紙幣の購入、自動車やカーペットといったイランの主要産業を対象とするもので、直ちに経済的混乱を引き起こす可能性は低い。

 だが、11月5日に再開する予定の制裁第2弾はイランの最も重要な産業である石油部門が対象となる。中国やインド、トルコなど一部の主要輸出先は大幅な購入削減を拒んでいるものの、イランにとって第1弾よりもはるかに大きな打撃となりそうだ。

 トランプ氏は「イランに対する制裁が正式に科された。これまでで最も厳しい制裁だ。11月にはもう一段強化される」とツイート。その上で「イランとビジネスをする者は誰であろうと米国とはビジネスができなくなる。私が望むのは世界平和、それだけだ」と警告した。

 米国と共にイラン核合意に署名した欧州諸国では、米国の制裁を恐れて多数の大手企業がイランから撤退。政府はトランプ氏の戦略に怒りをあらわにしている。(c)AFP/Eric Randolph