【8月7日 AFP】女子テニス、四大大会(グランドスラム)通算23度の優勝経験を誇るセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が6日、「産後期における情緒不安定」に苦しんでいると述べた。現在36歳のセレーナは妊娠と出産により2017年シーズンのほとんどを欠場し、現在は再び本調子を取り戻そうとしている最中だが、家庭とテニスの両立に苦戦している。

 前週行われたムバダラ・シリコンバレー・クラシック(The 2018 Mubadala Silicon Valley Classic)1回戦で、ノーシードのジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)に12ゲーム連続で奪われ、1-6、0-6で敗れるというキャリア最悪の黒星を喫したセレーナはこの日、自身のインスタグラム(Instagram)を更新。その中で「産後期に情緒不安定になるという症状は、もし処置をしなければ最長で3年は続くこともあるという記事をいくつか読んだ」と話した。

「先週は私にとって簡単なものではなかった。個人的な難しいことをいくつか受け入れただけでなく、とにかく落ち込んでいた。その大部分は、自分は良いママじゃないと感じていたことが原因」

 またセレーナは、自身の感情を家族や友人に共有することで、この絶望期を乗り越えようとしていると明かしており、「母親や姉妹、友人に話してみて、自分の感情はいたって正常だということに気づいた。赤ちゃんのために満足にできていないと感じるのは普通のこと。家にいようが、働いていようが関係なく、子どもとのバランスを見つけるのは至難の業」と続けた。

 すでに今週開催のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)の主催者は4日、セレーナが「個人的な理由」で同大会を欠場すると発表している。セレーナは昨年9月に長女アレクシス・オリンピア(Alexis Olympia)ちゃんを出産した後に行われた救命手術から復活を果たし、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)ではアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に敗れたものの決勝に進出した。

 6日に行われたロジャーズ・カップの1回戦では、セレーナの姉で大会第13シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)が世界124位のキャロライン・ドルハイド(Caroline Dolehide、米国)を下し、2回戦へ駒を進めた。ヴィーナスは序盤に1ブレークを許したが、そこから持ち直して7-5、6-1で勝利した。

 また、10代の頃からライバル関係にあるマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)とセシル・カラタンチェワ(Sesil Karatantcheva、ブルガリア)の試合は、雨のため最初の5ゲームしか行われなかった。試合はシャラポワが第1セットを4-1でリードしていたが、7日に順延となっている。(c)AFP