【8月5日 AFP】第24回世界バドミントン選手権大会(2018 TOTAL BWF World Championships)は4日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第6シードの桃田賢斗(Kento Momota)は21-16、21-5でノーシードのダレン・リュウ(Daren Liew、マレーシア)を下し、日本男子初の決勝進出を果たした。

 5日に中国・南京(Nanjing)で行われる決勝は、桃田と石宇奇(Yuqi Shi、シー・ユーチ、中国)の新生対決となり、好ゲームが必至とされている。

 将来が嘱望されていた23歳の桃田は2016年、違法な裏カジノに出入りしていたことが発覚し、日本バドミントン協会(NBA)から約1年間の出場停止処分を受け、リオデジャネイロ五輪にも出場できなかった。

 以来バドミントン界の頂点を目指して取り組んできた桃田は、現在世界ランキングで7位につけており、キャリアの絶頂にある。

 今大会では有力選手を次々と破って勝ち進んだリュウのチャレンジを受けた桃田は、立ち上がりに0-5とリードを許したが、そこから見事に立て直して最終的にはストレートで試合を決めた。

 世界選手権で日本男子として初めて決勝の舞台に立つ桃田は、序盤は緊張があったと試合を振り返った。

 桃田は「相手の速い攻撃についていけなかった」とコメントし、決勝では同じミスは繰り返さないと誓っている。

「石選手はオールラウンダーで、すべてが世界トップクラスなので厳しい試合になる。気持ちで負けないように我慢して、しっかり脚を動かして、自分らしく相手を崩していきたい」 (c)AFP/Peter STEBBINGS