【8月3日 AFP】イングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)は2日、ドイツ・ブンデスリーガ1部のマインツ05(Mainz 05)に所属していた武藤嘉紀(Yoshinori Muto)の加入に関して、労働許可が下りたため、契約が完了したと発表した。

 先週にメディカルチェックを受け、すでに合意に達していた武藤は、晴れて4年契約でニューカッスルに加入。移籍金はおよそ1100万ユーロ(約14億円)と報じられている。

 26歳の武藤は「ニューカッスルの選手になることができとても幸せだ。ファンの前でプレーするのを楽しみにしている」「ニューカッスルでプレーする最初の日本人選手として、このような大きなクラブでプレーできることを誇りに思う」と述べた。

 ニューカッスルを率いるラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督は武藤のエネルギッシュさや運動量を称賛し、かねてスカウティングしていたと明かした。一方、マインツのスポーツディレクター(SD)を務めるルーヴェン・シュレーダー(Rouven Schroeder)氏は、クラブはプレミアリーグでプレーしたいという武藤の気持ちを尊重したと述べた。

 ニューカッスルは今夏、マルティン・ドゥブラウカ(Martin Dubravka)や寄誠庸(Ki Sung-Yueng、キ・ソンヨン)、ファビアン・シェル(Fabian Schaer)を完全移籍で獲得したほか、ケネディ(Robert Kenedy Nunes do Nascimento)とのローン契約を延長しており、武藤は今回の移籍市場で5人目の補強となった。

 日本代表として25試合に出場している武藤は、Jリーグ1部(J1)のFC東京(FC Tokyo)で選手キャリアをスタートさせ、2015年にマインツに移籍。W杯ロシア大会(2018 World Cup)では、日本が0-1で敗れたポーランド戦でプレーした。(c)AFP