【8月2日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は1日、元フランス代表MFサミル・ナスリ(Samir Nasri)に科していた出場停止処分を当初の6か月から18か月に延長すると発表した。ナスリは2016年、米ロサンゼルスの病院で静脈注射を受け、処分が決定していた。

 現在31歳のナスリは今年2月、複数のビタミンが入った静脈注射を受けたことで世界反ドーピング機関(WADA)の規定に接触したとして、6か月の出場停止処分が下されていた。

 処分は昨年7月1日までさかのぼって適用され、ナスリは来年1月から復帰することができる。また、クラブでの練習は今年11月から再開できる。

 ナスリはスペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)にローン移籍していた2016-17シーズンに静脈注射を受け、スペインの反ドーピング機関が調査を開始。同選手は治療使用特例(TUE)の適用をUEFAに求めていたが、訴えは却下された。その後、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)からトルコ1部リーグのアンタルヤスポル(Antalyaspor)へ移籍したナスリは、在籍した6か月間で振るわず、今年1月に同クラブを退団。現在は無所属となっている。

 アスリートによる静脈注射は医療目的でしか使用が認められていないが、先週には夏季五輪で計6個の金メダルを獲得した競泳選手のライアン・ロクテ(Ryan Lochte、米国)も類似の違反で14か月の資格停止処分を受けている。(c)AFP