【7月30日 AFP】ポーランド出身の著名ジャズトランペッター、トマシュ・スタンコ(Tomasz Stanko)氏が29日、死去した。76歳。ポーランド公共ラジオが同氏の娘の話として伝えた。

 ヨーロッパジャズを代表するベテラントランペッター。欧州を代表する名門ジャズレーベル、ドイツのECMの看板の一人として知られ、世界各地でツアーを行ってきた。

 スタンコ氏はポーランド南部ジェシュフ(Rzeszow)出身。1960年代に米政府系ラジオ「ボイズ・オブ・アメリカ(Voice of America)」の番組を聞いてジャズに傾倒した世代に属する。

 2005年にはAFPとのインタビューで、ジャズの道を志したきっかけについて「すべてはモダンジャズで始まった」と述べ、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)、チェット・ベイカー(Chet Baker)の名前を上げていた。彼らの演奏を聴いてピアノやバイオリンを売ってトランペットを買ったという。

 爆発力のあるリズムセクションを含むダークなサウンドスケープで有名になり、2002年にはオーストリア当局から「欧州ジャズ賞(European Jazz Prize)」の初代受賞者に選ばれている。(c)AFP