【7月28日 AFP】2016年の米大統領選挙期間中にドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営とロシア人弁護士が行った会合について、トランプ氏が事前に把握していたとする元顧問弁護士の爆弾証言が報じられた問題で、トランプ氏は27日、会合については事前に知らなかったと反論した。

 トランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)氏、長男ドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr)氏、トランプ陣営のポール・マナフォート(Paul Manafort)選対本部長(当時)は2016年6月9日、ニューヨークのトランプタワー(Trump Tower)で、ロシア人弁護士ナタリア・ベセルニツカヤ(Natalia Veselnitskaya)氏と面会した。ベセルニツカヤ氏はこれに先立ち、トランプ候補の勝利を後押しするため、対立候補ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏の醜聞となるロシア政府からの情報を提供すると約束していた。

 トランプ大統領はこれまで、会合のことは一切知らなかったと重ねて否定してきた。しかし米CNNとNBCニュース(NBC News)によると、大統領の元顧問弁護士マイケル・コーエン(Michael Cohen)氏は、ジュニア氏がトランプ氏にロシア側の申し出を伝え、承諾を得ていたと述べている。

 大統領は27日早朝のツイッター(Twitter)投稿で「息子のドナルド・ジュニアとの会合のことは知らなかった」と強調。「誰かが無関係なごたごたから抜け出すために、話をでっち上げようとしているようだ」と反論した。コーエン氏は現在、ニューヨークで連邦捜査局(FBI)の捜査対象となっている。

 コーエン氏の主張は重要な意味を持つ可能性がある。トランプ陣営と、同陣営の勝利を後押しするロシアの間に共謀関係があったとの疑惑は、ロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官による捜査の焦点となっており、コーエン氏の言い分が証明されれば同疑惑を裏付ける大きな一歩になり得る。

 CNNとNBCニュースは、コーエン氏は自身が知る情報をモラー検察官に提供する用意があると報道。しかしCNNは、同氏は主張の裏付けとなるような録音などの証拠を持っていないとも伝えている。(c)Sara KAMOUNI