【7月24日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は23日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領批判の急先鋒として知られるジョン・ブレナン(John Brennan)元中央情報局(CIA)長官ら元政府高官6人について、機密情報にアクセスできる権限のはく奪を検討していると明らかにした。

 サラ・サンダース(Sarah Sanders)大統領報道官は記者会見で、6人について「公職や機密情報へのアクセス権を政治利用し、場合によってはお金も得ている」と主張。トランプ大統領が「ロシアと不適切な接触をしたという事実無根の非難をしている」と批判した。

 政権がアクセス権のはく奪を検討しているのは、ブレナン氏のほか2017年5月にトランプ氏によって解任されたジェームズ・コミー(James Comey)前連邦捜査局(FBI)長官、ジェームズ・クラッパー(James Clapper)前国家情報長官、マイケル・ヘイデン(Michael Hayden)元CIA長官、オバマ政権のスーザン・ライス(Susan Rice)元大統領補佐官、アンドリュー・マケイブ(Andrew McCabe)元FBI副長官。

 6人のなかでも、オバマ大統領時代にCIAを率いたブレナン氏、コミ―氏、クラッパー氏、ヘイデン氏はトランプ氏を厳しく批判してきた。ブレナン氏は、先週行われたトランプ氏とロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との首脳会談について「裏切り以外の何物でもない」などと切り捨てていた。

 米CNNテレビでホワイトハウスの措置について問われたクラッパー氏は「しみったれたやり方だ」と評した。(c)AFP