【7月8日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は7日、キャリアを通してのライバルであり友人のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と「夢のペア」を組み、現役を引退をするまでに大会でダブルスに出場したいと話した。

 世界ランキング1位のナダルと同2位のフェデラーは2人合わせて四大大会(グランドスラム)のシングルスを37度制し、シングルスではキャリア通算177のタイトルを獲得しているが、決してダブルスを知らないわけではない。

 ナダルは2016年のリオデジャネイロ五輪で同胞のマルク・ロペス(Marc Lopez)とペアを組み金メダルを獲得するなど、これまでダブルスのタイトルを11個手にしている。一方のフェデラーは、これまで8つのタイトルを獲得しているが、最後に栄冠に輝いたのはスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)と組んで出場した2008年の北京五輪までさかのぼる。

 両者は昨年行われた国際大会レーバー・カップ(Laver Cup)でペアを組んでいるが、ATPツアーの大会でフェデラーとペアを組む可能性について問われたナダルは、「誰にも分らない。絶対にありえないとは言えない」と答えた。

「私たちのカレンダーを考えると、簡単なことでないのは事実だ。もっと若かった6、7年前であれば良かったかもしれないね。今では少し難しい状況になっている。しかし、なぜありえないと言えるだろうか?彼には可能だし、それは私も同じだ」

 ナダルは同日、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)でアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)に6-1、6-2、6-4で勝利し、余裕を持って8度目となるベスト16入りを果たした。

 しかし、仮に今回のウィンブルドンで決勝に進んだとしても、8度の優勝経験を持つフェデラーとの対戦は望んでいないようで、ナダルはほほ笑みながら、「もし私が決勝に進出すれば、より簡単な対戦相手のほうが望ましいね。私はばかではないよ」と話した。

「しかしもし決勝でプレーすることになれば、それは素晴らしい知らせになるだろう。もちろん、どんな相手も難しいけどね」 (c)AFP