【7月2日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)開幕前日の1日、同大会の欠場を発表した。大会通算2度の優勝を誇るマレーは、今年1月に臀部(でんぶ)の手術を受け、6月に11か月ぶりに実戦復帰したばかりだった。

 マレーはコメント文で「残念だがウィンブルドンを棄権する」「ここ10日間は練習や試合で目覚ましい進歩があったが、チームと時間をかけて話した末、悔しいが5セットマッチを戦うのは少し早すぎると判断した」と述べた。

 マレーは3日の初戦でフランスのブノワ・ペール(Benoit Paire)と対戦する予定となっていたが、体調の問題で棄権する可能性があると1日朝に認めていた。その数時間後、マレーは2013年、2016年に続く3度目のウィンブルドン制覇を諦めるという驚きのニュースを提供した。  

 現在世界ランク156位まで後退している31歳のマレーは、先月のフィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2018)で戦列に復帰したばかりで、プレーしたのはわずか3試合にとどまっていた。

 先月19日の復帰初戦ではニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)に敗れ、今週のネーチャーバレー国際(Nature Valley International 2018)ではスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)相手に1回戦を突破しながらも、27日にはカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)に屈して不安を残していた。

 ここ数日はオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)で練習を行ったマレーだったが、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)への出場を見据えてさらなるけがのリスクを回避する選択をした。今後は今月30日に開幕するシティ・オープン(Citi Open 2018)に出場する予定となっている。(c)AFP