【6月25日 AFP】男子テニス、フィーバーツリー選手権(Fever-Tree Championships 2018)は24日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)が5-7、7-6(7-4)、6-3でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に逆転勝ちし、英ロンドンのクイーンズクラブ(Queen's Club)で自身2度目の優勝を飾った。

 ジョコビッチは第2セットでマッチポイントを握ったが、同大会決勝で3敗目を喫する寸前まで追い詰められたチリッチがピンチをしのぐと、タイブレークも1-4のビハインドから逆転で制して勝負は最終第3セットへもつれた。これで勢いに乗った世界6位のチリッチは、疲れを見せたジョコビッチを圧倒し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)の前哨戦として行われる同大会で2012年以来となるタイトルを手にした。

 同大会とウィンブルドンで準優勝に終わった昨年の雪辱を果たすことに成功したチリッチは試合後「去年はマッチポイントがありながら生かせなかったし、特別な勝利になった。厳しい試合だったが、このトロフィーを手にするために6年も待っていたんだ」と喜んだ。

 一方、敗れたジョコビッチも前向きな姿勢を保とうとしており、「素晴らしい一週間を送ったマリンを祝福したい。彼が優勝にふさわしいし、試合では力強いショットで攻撃してきた。タフな敗戦だが、前向きな要素を見ないといけない。決勝の舞台から約1年も遠ざかっていたのだから」とコメントしている。(c)AFP/Steven GRIFFITHS