【6月22日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場しているアルゼンチンのホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督は21日、クロアチア戦に0-3で完敗してリオネル・メッシ(Lionel Messi)の夢が危機に瀕している状況を受け、母国ファンに謝罪した。

 この日行われたグループDの試合で、アルゼンチンは後半にGKウィルフレッド・カバジェロ(Wilfredo Caballero)の致命的なミスからクロアチアのアンテ・レビッチ(Ante Rebic)に先制ゴールを許すと、ルカ・モドリッチ(Luka Modric)とイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)にも決定的な追加点を入れられ、相手に決勝トーナメント進出を決められてしまった。

 深い自責の念に駆られたサンパオリ監督は、今回の惨敗の全責任は自分にあるとして、試合が行われたニジニーノブゴロド・スタジアム(Nizhny Novgorod Stadium)で涙を流したサポーターに対し、「何よりもまず、はるか遠くからアルゼンチンを応援しにきてくれた人々に許しを請いたい。この結果は私の責任だ。しかし、私もファンと同じくらい夢じゃないかと思った」と謝罪した。

 大会前には優勝候補の一角に挙げられ、2014年ブラジル大会(2014 World Cup)ではファイナリストとなったアルゼンチンは、この敗戦でグループ敗退の危機に直面している。ここまでの2試合ではわずか勝ち点1にとどまっており、大会に踏みとどまるためには何としてもグループ最終戦でナイジェリアに勝たなければならない。

 しかし、メッシをはじめとするアルゼンチン代表は、試合終了のホイッスルが鳴った途端にふがいないパフォーマンスへの批判にさらされ、サンパオリ監督は「この試合では工夫が必要だった。違った戦術を用いていれば、もっと良い展開になっていただろう。カバジェロを責めるのは現実的ではない」と述べた。(c)AFP/David HARDING