【6月12日 AFP】ボクシング、世界ヘビー級WBC王者デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)と、同級3団体統一王者アンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)が、今年秋に英国で統一王座決定戦を行うことで合意したと伝えられた。報道によると両者の対戦は2試合の契約で、来年には米国でリマッチが予定されており、このファイトが実現すれば同階級では近年最大級の一戦になるとみられている。

 米スポーツ専門チャンネルESPNは11日、ワイルダーの共同マネジャーを務めるシェリー・フィンケル(Shelly Finkel)の話として、同選手がジョシュアのプロモーターであるエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏からのオファーを受け入れ、「英国で試合をするというエディー氏の条件に合意した」とコメントしたことを伝えた。

 報道の中でフィンケル氏は「デオンテイは英国での試合を受け入れた。彼は(10日の)夜にジョシュアへメールを送っており、私もバリー・ハーン(Barry Hearn)氏とエディー氏にメールし、正式に相手からのオファーを受け入れ、契約書の送付を求めた」と話している。

 2012年ロンドン五輪覇者のジョシュアは、今年3月31日の試合でジョセフ・パーカー(Joseph Parker、ニュージーランド)を判定で退け、WBA・IBF・WBOのヘビー級タイトルを奪取しており、ジョシュア対ワイルダーの勝者は、WBCと合わせて史上初のヘビー級4団体統一王者になる。

 現在28歳のジョシュアは、2016年に初めてタイトルを獲得すると、それから5度の防衛に成功し、戦績は21勝20KOで無敗を維持している。一方、3月3日にルイス・オルティス(Luis Ortiz、キューバ)を10回TKOで下した32歳のワイルダーの戦績は、こちらも40戦無敗39KOとなっている。(c)AFP