【6月10日 AFP】ラグビーテストマッチが9日、大分銀行ドーム(Oita Bank Dome)で行われ、日本が34-17でシックスネーションズ(Six Nations Rugby)参加国のイタリアを破り、同チームとのテストマッチ連戦の初戦を勝利で飾った。

 ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)は技術の高さを何度も披露し、アマナキ・レレイ・マフィ(Amanaki Lelei Mafi)、福岡堅樹(Kenki Fukuoka)、レメキロマノラヴァ(Lomano Lava Lemeki)の3人がどれも見事なトライを奪取。イタリアの2本に対して合計4本のトライを奪った。チームが自信をもってプレーする中で、SOの田村優(Yu Tamura)もキック7本中6本を成功させた。

 主将を務めるリーチマイケル(Michael Leitch)は、「これがテストマッチのラグビー。要するにそういうこと。プレッシャーをかけた時間帯をうまく活用できた。チームと試合の進め方を誇りに思う」とコメントした。

 気持ちの良い陽気の中で行われた一戦は、世界ランク14位のイタリアが前半15分、ティッツィアーノ・パスクアーリ(Tiziano Pasquali)がこぼれ球からトライを決めて幸先良く先制したが、同11位の日本も直後にリーチとこの日光っていた福岡との素早いパス交換から、最後はマフィがトライを挙げて同点に追いついた。

 さらに日本は同28分、WTB福岡がイタリアの屈強な選手たちのタックルをかわし、快足を飛ばして逆転のトライ。さらに田村のペナルティーゴールも決まってリードを広げたが、イタリアもFLアブラハム・ユルゲンステイン(Abraham Jurgens Steyn)がトライを決めると、コンバージョンキックも決まって前半は17-14の日本のリードで終了した。

 迎えた後半は、両チームがそれぞれペナルティー1本を決め合う展開から、日本が試合のハイライトとも言えるプレーで突き放した。田村が巧みなキックでサイドへボールを展開すると、ボールを受けた堀江翔太(Shota Horie)から折り返しのパスを受けたレメキが、そのまま見事なトライを決めた。

 そして後半25分には、松島幸太朗(Kotaro Matsushima)が4本目のトライを決めてイタリアの逆転の芽を摘んだ。

 イタリアのレオナルド・ギラルディーニ(Leonardo Ghiraldini)主将は「明らかに、きょうのわれわれはあまり良くなかった。タフな試合だったし、日本は非常に良かったから、相手を祝福したい。改善点は多いが、まずは守備。きょうはトライを奪われすぎた」とコメントした。

 両チームは次週、神戸で再び対戦する。(c)AFP