【6月8日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)は7日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は2016年大会女王で第3シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)に6-1、6-4で快勝し、自身3度目の決勝進出を決めた。

 2014年と2017年の全仏ファイナリストであるハレプは決勝で、悲惨な結果に終わった昨年大会の雪辱を果たすべく第10シードのスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)と顔を合わせる。

 第1セットをあっという間に制したものの、第2セットでは第9ゲームで3度のブレークをしのぐ13分間の長丁場にも直面したハレプは「試合に勝てて本当にうれしい。自分のメンタルがとても重要で、全力を注いだ」と話した。

 また、今年1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)決勝で敗れ、四大大会(グランドスラム)でキャリア四度目の正直を目指すことになるハレプは、「クレーコートで最強の相手と対戦し、自分にとって最高の試合の一つになったと思う」とすると、「第2セットは2-4とリードを許したけれど、すべての球を打ち返して相手を押し返し、第1セットのようなプレーをしなければならないと分かっていた」と語った。

 クレーコートではムグルサに2戦負けなしとしたハレプは、次週発表される最新の世界ランキングで1位の座を維持することになる。しかしながら、今は決勝を見据え、前回大会で1セットアップとして続くセットも3-0とリードしながらエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)に敗れた苦い記憶を、何としても払拭(ふっしょく)したいと考えており、「もう一度、決勝で戦うチャンスを得ることができた。昨年よりも良い結果を出したい」と述べた。

 一方、昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)でグランドスラム初制覇を達成するも、仏パリではこれまで準々決勝を突破したことがなかったスティーブンズは同日、同胞で親しい友人でもある第13シードのマディソン・キーズ(Madison Keys)を6-4、6-4で退けた。

 ハレプはスティーブンズとの直接対決で通算5勝2敗と勝ち越しているほか、2度のクレーコート戦でも勝利を収めている。一方、スティーブンズがハレプに最後に白星を飾ったのは、5年前にまでさかのぼる。(c)AFP/Dave JAMES