【6月7日 AFP】ここ2週間、豪雨に見舞われているフランスで、5日と6日の両日に計3人が死亡した。家屋の損傷や道路の冠水が相次ぎ、ワイン産地のブドウ園も大きな被害を受けている。

 今回の記録的豪雨で、過去2日間に計3人が犠牲になった。同国北部では37歳の男性が車内に取り残されたまま水死しているのが見つかり、中西部では浸水した家で排水作業をしていた際に心臓発作を起こしたとみられる90代の女性が亡くなった。さらに一晩中大雨が降り続けた南部でも、80代の女性の遺体が川で収容された。

 フランス気象局(Meteo-France)は5日、先月の全国での落雷数が推算で18万2000に上り、5月としてはこれまで観測史上最多だった2009年のほぼ2倍の数だったと発表した。また翌6日も、大半の地域で嵐に対して引き続き警戒するよう呼び掛けた。

 内務省によると過去12日間、救急隊の出動回数は全国でのべ7900回に達したという。

 これまでの数週間、豪雨と落雷、時にはひょうにも見舞われたワイン産地のボルドー(Bordeaux)やコニャック(Cognac)、シャンパーニュ(Champagne)地方では、ブドウ栽培が大打撃を受けている。(c)AFP