【6月7日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)は6日、英スコットランド北部オークニー諸島(Orkney Islands)沖の海底にデータセンターを設置したと発表した。陸上でのサーバー冷却に必要なエネルギーを節約することが狙いだという。

 500万本の映画を保存するのに十分なサーバー864台を内蔵したデータセンター「ノーザン・アイルズ(Northern Isles)」は長さ12.2メートルの白の円筒状で、最長5年間、海底に設置することが可能だという。

 また、海底ケーブルでオークニー諸島の風力タービンと潮力発電のネットワークで発生した再生エネルギーをデータセンターに送り、データをサーバーから陸地やインターネットへと送信する。

 陸地のデータセンターが抱える最も大きなコストの一つが冷却の問題であるが、冷たい海底であればこの問題に対して安価で容易に対応でき、またデータセンターの設置は陸地よりも海底の方が極めて迅速に行うことができる。

 ただデータセンターに搭載されたサーバーが壊れた場合、修理できないという欠点もある。(c)AFP