【5月17日 CNS】2017年の中国の平均賃金データが明らかになった。全国都市・町部の非民営事業所の従業員の平均年収は7万4318元(約129万円)で、民営企業は4万5761元(約79万円)だった。業界別にみると情報技術(IT)企業が13万3150元(約231万円)で最高だった。

 IT業界の平均賃金は、2016年に初めて金融業界を上回りトップに立った。IT業界の17年の平均年収は、前年比8.7%増えた。金融業界の平均賃金は、同4.6%増の12万2851元(約213万円)だった。

 また、非民営企業の従業員の平均年収は、民営企業より約2万8000元(約49万円)高く、格差が鮮明になっている。

 中国労働学会の蘇海南(Su Hainan)副会長は、「非民営企業には国有企業、外資系企業など大規模で利益率の高い企業が含まれている。一方、民営企業の多くは労働集約型の中小企業で、労働生産性が低い」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News