【5月11日 AFP】トルコサッカー連盟(TFF)は10日、同国1部リーグのイスタンブール・バシャクシェヒル(Istanbul Basaksehir)でプレーするアルダ・トゥラン(Arda Turan)に対し、審判への暴行と侮辱でリーグ史上最長となる16試合の出場停止処分に加え、罰金3万9000リラ(約100万円)を科した。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)からバシャクシェヒルにレンタル移籍しているトゥランは、TFFが懲罰委員会の会合後に発表した声明で「合計16試合の出場停止」を言い渡された。その内訳は副審に対する暴行で10試合、侮辱で3試合、脅迫で3試合となっており、今季残りの2試合と来季のほぼ半分を欠場することになった。地元メディアによると、今回の処分期間は一選手に科されたものとしてはリーグ史上最長になるという。

 今季優勝争いを繰り広げているバシャクシェヒルは、今月4日のシヴァススポル(Sivasspor)戦で1-0のリードを築いていたものの、終盤に同点に追いつかれてしまい、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)の出場権獲得に向けて大打撃を受けた。

 この試合で最後の攻撃に出ようとする中、トゥランは副審の判定に不満をあらわにし、同審判員に詰め寄って顔を近づけながら猛抗議した揚げ句、両手で強く後ろに押した。主審から即刻レッドカードが示されるも怒りを抑えきれない様子のアルダだったが、その後ピッチを後にした。

 バシャクシェヒルの会長は、トゥランの行為について容認できないものであると話し、クラブとしても処分を下すことを明言した。その一方で、TFFの二重基準を批判し、処分期間の短縮を求めて仲裁を訴える意向を示しており、地元メディアに対して、「バシャクシェヒルとして、この処分には同意できない。アルダ・トゥランの処分期間は6~8試合が妥当である」と述べた。(c)AFP/Stuart WILLIAMS