【5月6日 AFP】ボクシング、世界ヘビー級12回戦が5日、英ロンドンのO2アリーナ(O2 Arena)で行われ、トニー・ベリュー(Tony Bellew、英国)がデビッド・ヘイ(David Haye、英国)との再戦で5回TKO勝ちを収めた。

 試合前のトラッシュトークも有名な両者による対戦でベリューは2連勝を飾り、37歳のヘイのキャリアをほぼ断ち切った。

 ヘイは、昨年3月の両者の対戦で試合中にアキレスけんを負傷して11回TKO負けを喫しており、今回のノンタイトルマッチは終わりが近づく自身のキャリアを左右するものとなっていた。しかし、この一戦は前回ほど長く続くこともなかった。

 3回にベリューは力強い右で相手を2度キャンバスに沈めたが、ヘイはゴングに救われそれ以上の攻撃を受けず、次ラウンドに持ち直した。ヘイは一発逆転を目指すべくKOを狙い攻撃に出たが、5回にベリューの左フックが入るとヘイは再び倒れた。

 ヘイはなんとか自分の足で立ち上がったが、レフェリーのハワード・フォスター(Howard Foster)氏は試合続行は厳しいと判断し、5回2分14秒で試合をストップした。

 ベリューは「デビッド・ヘイは素晴らしいファイターだ。素晴らしいパワーを持っているが、スピードとパワーは低下していくものだ。彼はレジェンドで、ボクシング界の宝だ。予想を覆して勝てたことは本当にうれしい」とコメントした。

 一方でヘイは「トニーは見事な試合運びだった。巧みな動きを見せて、良いボクシングをしていた。自分はそうではなかった。簡単明瞭だ。あちらにはゲームプランがあったが、こちらにその答えはなかった」と語った。(c)AFP