【4月26日 AFP】北朝鮮で中国人の乗客32人が死亡した観光バスの事故で25日夜、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長が遺体を乗せた列車を見送り、中国政府に改めて謝罪した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が26日、明らかにした。

 複数の中国当局者によると、事故は22日夜に発生。観光バスが橋から落下し、中国人32人、北朝鮮人4人が死亡という。また中国人2人が負傷した。

 厳しい情報統制が行われている北朝鮮で好ましくない出来事が報道されるのはまれ。KCNAは、金委員長が23日午前に駐北朝鮮中国大使と面会し、後に事故の負傷者を慰問するため病院を訪れたと伝えた。

 KCNAによると、金委員長は25日夜、平壌の駅に出向き、「痛ましい交通事故で死亡・負傷した中国人を乗せた特別列車を見送った」。また、特別列車を個人的に手配し、直々に生存者に「お見舞いの言葉」をかけたと報じている。

更に、金委員長は、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席に「哀悼のメッセージ」を送り、「いかなる言葉、慰め、補償をもっても和らげることのできない痛みを負った中国の同志に深く陳謝する」と述べたという。(c)AFP