【4月6日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が新たに1000億ドル(約10兆7000億円)の中国製品を対象とする追加関税の検討を通商当局に指示したことを受け、中国は6日、米国との貿易戦争で「いかなる犠牲も払う」準備はできていると表明した。

 中国商務省は公式ウェブサイトに掲載した声明で、「米国側が中国と国際社会の反対を無視し、一国主義(ユニラテラリズム)と保護貿易主義を主張するならば、中国側はいかなる犠牲を払おうと最後まで受けて立つ」と述べた。

「われわれは貿易戦争を望んではいないが、恐れてもいない」

 米中の貿易関係をめぐっては、まずトランプ政権が鉄鋼・アルミニウム輸入関税を発動。これを受けて、中国は2日、対抗措置として米国から輸入する果物や豚肉など計128品目を対象とする追加関税を導入した。対象品目の輸入額は約30億ドル(約3200億円)相当。

 しかしトランプ氏は5日、「中国の不当な報復措置に鑑み」、「1000億ドルの追加関税が適切か検討するよう」米通商当局に指示したと明らかにしていた。(c)AFP