【4月3日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)に出場する60歳のベルンハルト・ランガー(Bernhard Langer、ドイツ)は、最後にキャリア2度目のマスターズ制覇を成し遂げたのは25年前にもなるが、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ (Augusta National Golf Club)に臨むための闘志はまったく衰えていない。

 マスターズで通算35回目の出場を果たすランガーは、大会開幕を3日後に控えた2日、「私の目標は予選を突破するとか、その程度のことではない」とすると、「優勝争いに食い込むことだ。リーダーボードに名を連ね、日曜日(8日)にはトロフィーを掲げること。すなわち、この大会でいえばグリーンジャケットを着ることだ」と語った。

 マスターズの史上最年長優勝は、1986年大会を制した当時46歳のジャック・ニクラス(Jack Nicklaus)氏で、通算18個目にして自身最後のメジャータイトル獲得となった。1985年に初めてグリーンジャケットに袖を通し、1993年に2着目を手にしたランガーは、58歳で出場した2016年大会の54ホール終了時点で、首位に立っている22歳のジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)に2打差まで接近した。しかし、最終日はアグレッシブに攻めたことが結果につながらず、「79」と失速してしまった。

 ランガーは2年前の大会について、「私は4位とか5位とか、3位程度の結果を求めているわけではなかった。優勝を目指してスタートから全力で飛ばし、そのなかで何度か不運に見舞われてしまった」と振り返っている。

 その魅力的なオーガスタのフェアウエーがそびえ立つような林に挟まれて幅が狭まるなど、ここ数年でコースが様変わりしているなか、ランガーは今大会でも果敢に攻める意思を示しており、「本当に良いドライビングコースになっている」とすると、「オーガスタは何もかも気に入っている。グリーンを外した場合、8種類のなかからクラブを選ぶことになるか、6打を要することになる」と語った。

「創造性、想像力、そして感覚が必要だ。私はそうした試練が大好きで、速いグリーンなどは特にそうだ。間違った場所に打球を飛ばしてしまうと、それが誰であろうとも痛い目に遭う。だから、このコースでは自分のプレー法を編み出していく必要がある」(c)AFP