【4月1日 AFP】17-18スペイン1部リーグは31日、第30節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はアウェーでセビージャFC(Sevilla FC)に2点を先行されたものの、リオネル・メッシ(Lionel Messi)のゴールなど最後の数分間で2点を奪い2-2で引き分け、リーグ戦の無敗記録を維持した。

 2点リードされた後半13分から敵地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン(Estadio Ramon Sanchez Pizjuan)のピッチに立ったメッシは、後半43分にルイス・スアレス(Luis Suarez)が1点を返した1分後に同点ゴールをマークした。

 今季リーグ戦無敗で、昨季から13か月国内で負けていないバルセロナに対しセビージャは、フランコ・バスケス(Franco Vazquez)とルイス・ムリエル(Luis Muriel)のゴールで2点を先行し、思わぬ勝利が目の前に迫っていた。

 しかし、切り札として投入されたメッシは、終了直前にペナルティーエリアの外からゴール左隅にシュートを突き刺し、スタッフや控え選手のいるタッチライン際に駆け寄って得点を喜んだ。

 試合後にバルセロナのエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、「もしメッシという選手がいてプレーしなければ、チームに重大な影響を与えるのは当然のことだ。彼はボールタッチのたびに決定的な仕事をする選手なのだから」とコメントしている。

 昨年4月にマラガ(Malaga CF)に敗れて以来続くリーグ戦の無敗記録を37試合に伸ばしたバルセロナは、1980年にレアル・ソシエダ(Real Sociedad)が樹立した38戦連続無敗にあと1試合に迫った。

 この日メッシはハムストリングの違和感で先発を外れたが、バルベルデ監督は4月4日に本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)にASローマ(AS Roma)を迎える欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準々決勝第1戦を見据えてエースを温存したのかもしれない。

「きょうは大事を取って先発させなかったが、水曜日(4日)は頭から起用できるものと思っている」としたバルベルデ監督は、さらに「きょうの試合がけがに与える影響を見ていくことになるが、問題ないだろうと考えている」と続けた。

 メッシの決定的な仕事によりバルセロナは勝ち点1を確保したが、2位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は1日にデポルティボ・ラ・コルーニャ(Deportivo La Coruna)に勝利すれば首位との差を9ポイントに縮めることができる。

 バルベルデ監督は「われわれはリーグを制したとは考えていない。だから喜んだのだ。チームは今ここで引き分けることの重要性を理解している」(c)AFP/Tom ALLNUTT