【3月31日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、同国を訪問した国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長と首都平壌で会談し、朝鮮半島情勢の「劇的な雪解け」を後押したことに謝意を示した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が31日、明らかにした。

 バッハ会長は北朝鮮が1月に出した招待に応じて29日から31日までの日程で北朝鮮を訪問した。KCNAによると、金氏はバッハ氏に対し、開会式で南北の選手が合同入場し、アイスホッケー女子で南北合同チームを結成した平昌冬季五輪は「北と南の調和の新たな一章を開いた」と述べた。

 金氏はかつて冷え切っていた南北関係は平昌五輪をきっかけとして劇的な雪解けの季節を迎えたが、これもひとえにIOCの尽力のたまものだと述べたという。

 両氏は北朝鮮のスポーツ振興についても話し合い、女子サッカーの試合も観戦したという。(c)AFP